「帽子を落とした話」と「筒を編む」

僕はキノコばかり編んでいるのだけれど、もちろん他のものも編む。

帽子を編むのが好きだ。

帽子はどこかキノコに似ていて、好きなように編める。

キノコはだいたいかぎ針で編むけれど、帽子は棒針で編んでいる。

どちらにせよ筒なのだ。

端っこが閉じていても閉じていなくても筒は筒。

編み物の歴史をたどると、「筒」を作るのがひとつの「編み物らしい」ものの作り方だ。

なんでも「筒」をつくれば、伸び縮みしたり、糸からいきなり立体ができたり、といった「編み物」の利点をいかした作り方になる。

 

何かを編むときに「それを作るにはどういう『筒』をつくればよいのか?」を考えると面白いものができる。

たとえば、帽子は少なくとも片方が開いた筒ならばどんな形状でも頭にかぶれるのだ。

もう片方はだいたい閉じているけれど、穴が小さくなっただけでも帽子としては成り立つ。

それをわかっていれば何をしても良いのだ。

と僕は思っている。

 

ついこの間、お気に入りの左右非対称の帽子をなくしてしまって落胆したのだけれど、

新しい帽子を編むチャンスと思い直して、いま編んでいる。

身に付けるものを作るコツはあるけれど、まったくキノコと同じ発想で編めるのが面白い。

今回の帽子のテーマは「ねじれた筒」だ。

だいたい自然のものはねじれが入っているのだから、帽子がねじれていてもおかしくはないだろう。

デザインをしながら編むから、なんども編み直して、プロっぽくないけれど、えらく楽しい。

そのうち「スキニ編ム」帽子のワークショップもやりたいな、と思う。

新しい帽子、できあがったら投稿しますね!

 

これは落とした古い帽子。↓ 気に入っていた。